アートメイクの除去方法とは?|消すまでにかかる施術回数や期間も解説

アートメイクの除去方法とは?|消すまでにかかる施術回数や期間も解説

自分の好きなデザインや色を長期間保つことができる「アートメイク」
同じ状態を維持できることは大きな魅力ですが、消したいと思ったときにはアートメイク除去の施術を受ける必要があります。
このページでは、アートメイクを消すための方法や注意点を詳しく解説します。気になる施術の痛みや費用についても紹介していますので、アートメイク除去を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

アートメイクは除去できる?

アートメイクは除去できる?

アートメイクとは、自分の好きなデザインや色を1〜3年ほど保つことができる、人気の施術です。しかし、一度入れたアートメイクを短期間で消したいと思った場合、すぐに除去することは難しいです。

【アートメイクの除去を検討するケース】

  • 完成したデザインが気に入らなかった
  • 当初は気に入っていたけどデザインに飽きた
  • 自分の好みや流行りが変わってしまった

長期間に渡って同じデザインや色を維持できるのはアートメイクのメリットでもありますが、すぐに消したいと思ったときには、アートメイクとは別の“除去施術”を受ける必要があります。

アートメイクの消す方法|除去方法

アートメイクを消すには、専用の器機や針を用いての除去や色素を注入して目立たせなくする方法があります。

【アートメイクの除去方法】

  • レーザー治療
  • 切除手術
  • 除去液
  • リタッチ

アートメイクを綺麗に除去するためには、自分に合った施術方法を選ぶことが大切です。それぞれの施術方法や特徴は、下記で詳しく紹介します。

レーザー治療

レーザー治療は、一般的にアートメイク除去に用いられる方法で最も多いとされる除去方法です。アートメイクで注入したインクにレーザー照射して、分解する方法になります。

【レーザー治療の特徴】

  • 肌へのダメージが比較的少ない
  • 傷跡がほとんど残らない
  • インクの色によっては除去が難しい

主に、黒や青系の色味の除去に優れており、使用する機器によっては赤や白系の色味の除去が難しいこともあります。その場合、通常より施術回数が増えることが多いです。
何度も同じ場所をレーザー照射することは肌に負担をかけ、綺麗に除去できない原因にもつながります。そのため、明るい色味のアートメイクを除去したいという方は、除去の期間が短いとされる“ピコレーザー”での除去を検討するのがおすすめです。

切除手術

レーザーで消さない、もしくはレーザーを照射できない場合には、アートメイクが施術されている部分を切除する除去方法もあります。アートメイクをされている部分を切り取る方法のため、1回の手術で除去することができます。

【切除手術の特徴】

  • 一度の手術で除去が完了
  • 広範囲のアートメイクには不向き

眉毛やアイラインアートメイクの切除では、皮膚を切り取ることになるため、まぶたのリフトアップ効果も同時に得られます。しかし、広範囲のアートメイクの場合は、切除する皮膚の範囲が多くなってしまうため、切除での除去は難しいこともあります。

除去液

アートメイクを消すための施術として、専用の針を用いて皮膚に除去剤を注入することによって除去する方法もあります。

【除去液の特徴】

  • レーザーでは難しい色の除去も可能
  • 炎症や副反応のリスクがある

除去液はアートメイクで使用するインクの色素とは違うため、肌への影響やダメージが大きいです。レーザーで除去しきれないインクの色を除去できるなどのメリットもありますが、炎症や副反応を起こしてしまう可能性もあるため、信頼できるクリニックで施術を受けるようにしましょう。

リタッチ

アートメイクを除去するには、アートメイクのインクを除去するのではなく、インクを注入することにより、カモフラージュして目立たせなくする方法もあります。この方法は、色素を注入してアートメイクを隠すことになるため、完全に綺麗に除去することはできません。

【リタッチの特徴】

  • 肌への負担が少なく、短時間で効果実感
  • レーザーでの除去ができなくなる

リタッチしてカモフラージュする方法は通常のアートメイクと同じ施術方法であるため、肌へのダメージが少なく、効果も早く実感することができます。しかし、肌色のインクを注入するとレーザーでの除去ができなくなってしまうため、よく考えてから行う必要があります。

アートメイクはターンオーバーで薄くなる

アートメイクは、施術してから1〜3年ほどで自然と薄くなっていきます。これは肌の細胞が生まれ変わる仕組み“ターンオーバー”によるものです。
アートメイクが薄くなってきたタイミングで「デザインや色を少し変えたい」と思った場合には、除去して新たに施術を受けるのではなく、再度アートメイクを施術することによって形や色を微調整する選択肢もあります。

アートメイクはどこでも消せる?|除去部位

アートメイクを除去するための施術は、基本的にはどの部分であっても受けることが可能です。ただし、アートメイクの色によっては、完全に綺麗に除去することが難しいケースも存在します。アートメイクを入れた部位ごとに詳しく見ていきましょう。

眉毛

眉毛のアートメイクを除去するときは、レーザー治療で除去を行う場合が多いです。
しかし、最近では眉毛のアートメイクの色に黒だけではない、多くの色味を使用することも増えているため、レーザーで完全に綺麗に消すことが難しい場合もあります。レーザーで除去できない場合は、切除法などの別の除去方法を選択する必要があります。

アイライン

アイラインのアートメイクは、目と近距離なことから「危険そうだけど除去できる?」と心配される方が多くいます。しかし、きちんとしたクリニックであれば、アイラインに施したアートメイクも安全に除去することが可能です。
レーザー照射でアイラインアートメイクを除去するときは、目にダメージが及ばないようにシールドを使用するなど、安全を考慮した上で行われます。

ヘアライン・リップ・ほくろ

眉毛やアイライン以外の部位であっても、ほとんどの場合がアートメイク除去の施術を受けることができます。ヘアラインやリップに施したアートメイク、小さな範囲の“ほくろ”の場合でも除去が可能です。
「アートメイクを消したい」とお悩みの方は、アートメイクの部位や大きさに関わらず、一度クリニックに相談してみましょう。

アートメイク除去の流れ|施術経過

アートメイク除去の流れ|施術経過

アートメイク除去を受けるときは、実際どのような流れで行われるのでしょうか?
除去施術ができるタイミングや除去にかかる回数、期間についてご紹介します。

アートメイク除去が可能なタイミング

アートメイクを入れて間もないときの肌状態は、安定していないことが多いです。ダメージを負って傷口になっていることもあるため、除去施術を受けるには危険です。アートメイクをした直後で傷がある場合は、かさぶたになり、治癒するまで待つ必要があります。
個人差はありますが、1〜2週間のダウンタイムを終えて傷口が治り、1ヶ月後以降の肌が安定したタイミングでアートメイクの除去施術を受けるのが良いでしょう。

アートメイク除去にかかる回数・期間

アートメイク除去にかかる回数や期間は、インクが入っている深さやインクの色などによって異なり、個人差も生じます。
一般的にアートメイクの除去に用いられる方法で最も多いとされている“レーザー治療”での施術回数は、およそ2〜5回。これは、選ぶクリニックや個人の肌状態などによっても変わります。アートメイク除去にかかる期間については、施術するごとにダウンタイムが必要なため、完全に除去できるまでは3〜6ヶ月ほどかかるでしょう。

除去後にアートメイクはできる?|ダウンタイム

アートメイクを除去した部位にも再びアートメイクを施術することは可能です。しかし、除去後すぐにアートメイクの施術を受けることはできません。
レーザーでアートメイクを除去した場合のダウンタイムは、施術当日〜3日ほどがピークと言われ、徐々に赤みや腫れが落ち着きます。ただし、施術に使われるレーザー機器やどの部位のアートメイクを除去したのかによっても異なり、個人差も生じます。

【ダウンタイムで見られる症状】

  • 赤み・腫れ
  • 軽度の痛み
  • かゆみ
  • 乾燥 など・・・

アートメイク除去のダウンタイムは、およそ3〜14日ほどとされていますが、再びアートメイクをするには皮膚が再生し、安定した肌状態での施術が好ましいです。そのため、アートメイクをした部位へ再びアートメイクをするときは、数ヶ月以上空けることを推奨しているクリニックが多いです。

アートメイクを除去するにはいくらかかる?|費用

アートメイクを除去するにはいくらかかる?|費用

アートメイク除去にかかる費用は、施術部位や使用しているインク、範囲、深さなどによっても変わります。なお、アートメイク除去の施術は、保険適用外の自由診療です。
レーザー治療でアートメイクを除去する場合、一般的なクリニックでの相場は1cm²あたりに対して約1万円以上かかります。眉毛アートメイクの除去する場合は3万円以上かかるクリニックが多く、中には10万円以上かかるところもあります。また、切開手術の場合では、レーザー治療よりも費用が高い傾向にあります。

アートメイクを除去するときの注意点

アートメイクを除去するときの注意点を紹介します。
除去するための施術内容やかかる費用だけではなく、アートメイク除去にはリスクがあるということも知っておきましょう。

除去による肌へのダメージ

アートメイクの除去でレーザー治療や切除手術をすると、肌に傷ができたり、施術直後に赤みや腫れが現れることがあります。
ダメージを受けた肌はデリケートな状態になるため、しっかりと保湿をし、肌をゆっくりと休ませてあげることが大切です。

インクの色によっては除去しにくい

アートメイクの色が濃い場合や赤、白系のインクを使用しているときは、短期間でのレーザー除去は難しく、施術回数が増える傾向にあります。施術に使用する機器にもよりますが、インクの色にレーザーが反応せずにアートメイクの除去ができないケースもあります。
インクの色は、アートメイクでもよく使われる黒系であるとレーザーが反応しやすいですが、赤系のインクは機器によっては除去しにくいことがあります。
赤や橙、黄色系の色味を使用している場合は、他のレーザーよりも短期間で除去できる“ピコレーザー”での施術を行なっているクリニックを選択するのがおすすめです。

眉毛やまつ毛が生えなくなる可能性

レーザー照射によってアートメイクを除去する際、まれに毛が生えてこなくなるケースもあります。これは、レーザー照射時にアートメイクのインクだけではなく、眉毛やまつ毛にもレーザーが反応し、毛根にダメージを与えてしまう可能性があるためです。
トラブルなくアートメイクを除去するには、知識やスキルをしっかりと持った医療従事者が施術しているクリニックで受けることが大切です。

アートメイク除去の痛みについて

アートメイク除去に限らず、施術中の痛みの感じ方には個人差があります。しかし、ほとんどの場合は麻酔を使用し、痛みを最小限に抑えるような方法で行われています。
また、レーザーの照射時間が短いとされる“ピコレーザー”を用いての施術では、痛みだけではなく、肌へのダメージも抑えてくれることが期待できます。

アートメイク除去は医療機関で受けよう

アートメイク除去は医療機関で受けよう

アートメイクの除去は医療行為であるため、医療機関で施術を受ける必要があります。
中には、安い料金で気軽にアートメイクを除去できるという違法サロンも存在しているようですが、必ず医療従事者が施術を行っているクリニックでアートメイク除去を受けましょう。

まとめ

これまでの内容を振り返り、大切なポイントを以下にまとめました。

  • アートメイクは肌のターンオーバーによって徐々に薄くなるが、すぐに消したいと思った場合には除去施術を受ける必要がある
  • アートメイクの除去方法には、専用の機器や針を用いての除去や色素を入れて目立たせなくする方法がある
  • レーザー治療は、一般的にアートメイク除去に用いられる方法で最も多いとされる除去方法
  • アートメイク除去にかかる施術回数や期間は、施されているアートメイクの色や深さ、肌状態などによって個人差が生じる
  • アートメイクの除去は医療行為であるため、医療機関で施術を受ける必要がある

トラブルなくアートメイクを除去するには、知識やスキルをしっかりと持った医療従事者が施術しているクリニックを選ぶことが大切です。
アートメイクを消したいとお悩みの方は、安全・安心に施術が受けられるよう、信頼できるクリニックに相談してみましょう。

よくある質問

アートメイクを除去するにはどんな方法がありますか?

レーザー治療、切除手術、除去液、リタッチなどの方法があります。
一般的に最も多いとされるのは、レーザー治療です。その他にも、専用の針を使っての切除手術や除去液、色素を注入して色を目立たせなくするカモフラージュする方法などがあります。

アートメイク除去をした日に入浴はできますか?

当日の入浴は控えてください。
当日より患部を濡らさないようにしてシャワーを浴びることは可能ですが、入浴は控えてください。また、赤みの症状がある数日間は、熱い湯でのシャワーや入浴、サウナは控えるようにしましょう。

アイラインのアートメイクでも除去できますか?

アイラインのアートメイクであっても除去施術はできます。
目が近い部位のため、アイラインのアートメイクを除去できるのかを心配される方が多くいますが、きちんとしたクリニックであれば、安全に除去することが可能です。

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