アートメイクとアレルギー|金属・麻酔は大丈夫?受けられる条件と注意点

アートメイクとアレルギー|金属・麻酔は大丈夫?受けられる条件と注意点

アートメイクを受けたいけれど「アレルギー体質だから不安」という方は少なくありません。
本記事では、「金属・麻酔・アルコール・ラテックスなどのアレルギーがあってもアートメイクが受けられるのか」という疑問にお答えするとともに、受けられるかどうかの判断目安、術後のセルフケアまでわかりやすく解説します。

▶︎アートメイクの概要についてはこちら

金属・麻酔アレルギーでもアートメイクは受けられる?

アートメイクは金属や麻酔などのアレルギーをお持ちの方でも受けられる可能性があります
ただし、症状の強さや使用する色素・麻酔の成分によっては、受けられないケースもあるため注意が必要です。
事前のカウンセリングやパッチテストを受けることで施術の可否がわかるため、自己判断せず医療機関に相談することが大切です。

施術の可否がすぐわかる「簡易チェックリスト」

まずは簡単なチェックリストで施術の可否を確認してみましょう。

症状・体質 施術の可否
明確な既往症なし 受けられる可能性が高い
軽度の花粉症・アトピー 要相談
(当日の皮膚・体調の状態で判断)
アルコール・ラテックスアレルギー 要相談
(医療機関により可能)
軽度の金属・麻酔アレルギー 要相談
(原則としてパッチテスト後に判断)
重度の金属・麻酔アレルギー・ケロイド体質 受けられない可能性が高い

施術可否の判断目安

軽度のアレルギーや花粉症、軽症のアトピーなどは「要相談」にあたり、当日の肌状態や体調によって施術の可否を判断するケースが多いです。

一方で、ケロイド体質の方や、金属・麻酔で重いアレルギー反応を起こしたことがある方のアートメイク施術は、基本的に推奨されていません

ただしあくまで目安であり、例外的なケースもあるため、必ず医師の判断を仰ぐようにしてください。

アートメイクで注意が必要なアレルギー物質

アートメイクでアレルギーを起こす可能性がある物品

アートメイクの際に注意が必要なアレルギー物質は以下の通りです。

【アートメイクで注意が必要なアレルギー】

  • 金属
  • 麻酔
  • アルコール
  • ラテックス

これらのアレルギーを持っている方は、アートメイクにより皮膚トラブルが起きる可能性があります。

以下で、どのような物品に含まれているのかと併せて確認していきましょう。

金属

アートメイクでは、以下の物品に金属が含まれています。

【金属を含むアートメイク物品|成分】

物品 代表的な成分
インク ・酸化鉄 
・二酸化チタン
・酸化クロム
・酸化亜鉛
など
・鉄
・クロム
・ニッケル
など

ほとんどの場合、どちらの物品も医療水準で認可を受けた安全性が高いものが使用されています。さらに微量もしくは短時間の接触のため、アレルギーリスクはさほど高くありません。
そのため「安価なアクセサリーでしかアレルギーは出ない」という方は、問題なく施術を受けられるケースも多いです。
一方で、一般的にアレルギーが起こりにくいとされる金属(18金・チタン・ステンレスなど)でも症状が出る方は、施術できない可能性があります。

麻酔

施術時の痛みを緩和するために使う麻酔クリームでも、アレルギー反応が出る方がいます。
しかし、一言で「麻酔クリーム」といっても主成分はさまざまです。

【麻酔成分の一例】

  • リドカイン
  • エピネフリン
  • プロピトカイン
  • など

特定の成分だけで反応が出る場合は、違う種類の麻酔に切り替えることで施術を行えるケースもあるため、クリニックに相談してみるとよいでしょう。

アルコール

アートメイクを行う際は、衛生管理としてアルコールを使った消毒を行うことがあります。
また専用インクには、微量のアルコールが含まれているケースが多いです。
施設によってはアルコールフリー製品に変更可能な場合もあるため、事前に申告しておくとよいでしょう。

ラテックス

アートメイクの施術者がつける医療用ゴム手袋の中には、ラテックス(ゴムの木の樹液)で作られたものがあります。
近年では“ラテックスフリー”のゴム手袋を使用するクリニックも増えていますが、通院する施設が導入しているとは限りません。

ひどいと重篤なアレルギー症状が出る物質のため、「ゴムに触れるとかゆくなる」などの症状がある方は、事前に伝えておくと安心です。

参考:天然ゴム製品の使用による皮膚障害について|厚生労働省 平成29年3月31日(PDF)

アレルギー疾患の方も注意が必要

アレルギーで目の痒みを訴える女性
アートメイクを受ける際は、先述した成分にアレルギーがある方だけでなく、アレルギー疾患をお持ちの方も注意が必要です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の方は、施術部位に炎症や湿疹などの強い症状が出ている場合、アートメイクが受けられない可能性があります。
肌状態による施術可否の判断はクリニックごとに異なるため、診察時に医師に確認してみましょう。

またアトピー体質の方は刺激でかゆみが出やすいため、針の刺激により症状が悪化してしまうリスクもあります。心配であれば、事前にパッチテスト(皮膚アレルギー試験)をするのがおすすめです。

アレルギー性の鼻炎や結膜炎(花粉症など)

花粉症などのアレルギー性鼻炎・結膜炎の方は、症状が強く出ているタイミングでの施術は控えるのがベターです。
鼻炎の場合は突然のくしゃみで身体が動くことで、思わぬところに着色してしまうおそれがあります

また結膜炎に関してはアイラインのアートメイク時に限りますが、無意識に目をこすることによる皮膚トラブルや、滲みのリスクが考えられます。
季節性のものはシーズンが過ぎてから、通年性のものは薬でコントロールできているタイミングで施術を受けるのがおすすめです。

ケロイド体質の方は原則施術が受けられない

アレルギーを持つ方に多いとされるケロイド体質ですが、傷が大きく盛り上がるリスクがあるため、アートメイク施術の禁忌としているクリニックがほとんどです。

どうしても希望する場合には医師の判断が必要ですが、リスクを理解したうえで慎重に検討するようにしてください。

アレルギーによってアートメイクができないケース

手でバツマークを作ってる女性
アレルギー体質であっても問題なくアートメイクができる場合も多いですが、以下のケースでは施術ができない可能性が高いです。

【施術不可になるケース】

  • 重度のアレルギー
  • パッチテストで反応が出た
  • リスクが許容できない

次で詳しく見ていきましょう。

重度のアレルギー

アートメイクで使用する物品の中に、重度のアレルギーを起こしてしまう成分が含まれる場合には施術が受けられません

【重度のアレルギー症状】

  • じんましん
  • 水ぶくれ
  • めまい
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 呼吸困難

など

これは確認目的のパッチテストですら身体に悪影響を及ぼす可能性があり、施術の安全性が確保できないためです。
ただし、使用する物品の成分によっては施術可能なケースもあるため、担当の医師に相談してみるとよいでしょう。

パッチテストで反応が出た

パッチテストをした際にアレルギー反応が出た場合にも、アートメイクを受けることができません。

【パッチテストの主な判断項目】

  • 赤み
  • かゆみ
  • 腫れ

どの程度の反応で施術不可となるかは施設ごとの判断によりますが、腫れやむくみ、水ぶくれなどの症状が出た場合は施術不可になることが多いです。
詳しい判断基準については、施術を受けるクリニックに確認しておきましょう。

リスクが許容できない

パッチテストで反応が出なくても、アレルギーがある以上体調により症状が出る可能性は否定できません。
そのため、アートメイクによってかゆみや赤みなどが出るリスクを全く許容できないという方は、施術を断られてしまうケースがあります。

なお、針で皮膚を傷つけて着色するという特性上、アレルギー体質でなくても一定のリスクが伴います。
アートメイクをする際は、デメリットや副作用について十分理解したうえで施術を受けるようにしましょう。

アートメイクのデメリットやリスクについて詳しく知りたい方は、眉毛アートメイクのデメリットについて|事前に知っておきたいマイナス面をご確認ください。

アートメイク後に考えられるアレルギー症状

アートメイクによる一般的なアレルギー症状は以下の通りです。

【アートメイクによる主なアレルギー症状】

  • 赤み
  • かゆみ
  • 腫れ

ただし術後数日間は、アレルギーを持っていない方でもこれらの症状が出ることがあります。
そのため悪化したり長引いたりすることがなければ、過度に心配する必要はありません

目安として、3日以上症状が落ち着かなければ施術を受けたクリニックに相談するようにしましょう。

セルフケア

かゆみや赤み、腫れなどの症状がみられたら、患部を冷やすことが大切です。
クーリングをすることでこれらの症状がやわらぎ、炎症の悪化を抑えることができます。

また長時間の入浴や激しい運動など、発汗を促す行為も症状を悪化させる原因の一つです。
肌の状態が落ち着くまでは、これらの行為も控えましょう。

緊急連絡をしたほうがよいケース

基本的にはアートメイクによるアレルギー症状は軽症なことが多いですが、以下の症状が出た場合は、早急に医療機関へ連絡してください

【緊急連絡をした方がよいアレルギー症状】

  • 息苦しい
  • めまいや吐き気
  • じんましん
  • 水ぶくれ
  • 激しいかゆみ

これらの症状はアナフィラキシーショックという重篤なアレルギー症状の可能性があり、場合によっては命を落とす危険があります。

夜間や休診日で施術を受けたクリニックと連絡が取れない場合は、「救急安心センター(#7119)」など地域の医療相談窓口に連絡しましょう。

救急安心センター事業(#7119)とは?
急な病気やケガで「救急車を呼んだ方がいいのか」「今すぐ病院に行った方がよいのか」などで迷った際に、医師や看護師から電話でアドバイスを受けることができるサービスです。

※各自治体が運営しており、一部地域には対応していないケースがあります。#7119以外の番号で救急電話相談を行っている地域もあるため、詳しくは「〇〇(地域名)救急電話相談」で確認してみましょう。

引用元:救急安心センター事業(#7119)ってナニ?|総務省消防庁

発症時の対応例

万が一アートメイクによりアレルギー症状が出てしまった場合、医療機関では一般的に以下の対応がとられます。

【アレルギー症状|対応例】

かゆみや赤みなどの皮膚症状
抗アレルギー薬や炎症止めの処方
呼吸困難などの重篤症状
アドレナリン注射の投与

このようなことが起こらないのが望ましいですが、何かあったときにきちんと対応してもらえる体制が整っているかを確認しておくと安心です。

アレルギー体質でもアートメイクを受けるには

首を傾げて?を思い浮かべている女性
アレルギー体質の方がアートメイクを受ける際のポイントは、以下の通りです。

【アートメイクを受ける際のポイント】

  • 医師常駐のクリニックで施術を受ける
  • パッチテストを受ける
  • 診察で医師に相談する

次で詳しく説明します。

医師常駐のクリニックで施術を受ける

アレルギー体質の方に限った話ではありませんが、アートメイクを受ける際は必ず医師が常駐しているクリニックで施術を受けましょう。
アートメイクは医療行為であるため、本来、常に医師がいる医療機関でのみ施術が認められています。
しかし、無資格者が経営するサロンや医師不在のクリニックが未だ存在しているのが現状です。
安心して施術を受けるためにも、万が一の際にすぐ対応できる環境が整っているクリニックを選ぶことが大切です。

パッチテストを受ける

アートメイクでのアレルギーに心配がある方は、パッチテストを受けてから施術を受けましょう。
これで症状が出なければ必ずしも問題ないということではありませんが、重大な皮膚トラブルのリスクが大幅に軽減されます。

【パッチテスト方法|メリット・デメリット】

方法 簡易パッチテスト アレルギーテスト
内容 皮膚にインクを塗布してアレルギー反応を確認するテスト 針やインクを使って通常のアートメイク同様の工程を目立たない箇所に行うテスト
メリット 色が残ることがない 実際の施術と極めて近い状態での反応を確認できる
デメリット 実際に針でインクを彫り入れた際のアレルギー反応は確認できない 目立たないところとはいえ、皮下にインクを入れるため色が残ってしまう

なお、パッチテストを推奨する基準や方法は各クリニックにより異なります。
「金属や麻酔のアレルギーがある方はパッチテストが必須」というケースもあるため、前もって確認しておくとよいでしょう。

診察で医師に相談する

「これはアートメイクに使わないだろう」という物質のアレルギーであっても、必ず医師に相談しましょう。
クリニックにより使用する物品は異なるため、この記事で紹介したアレルギー物質以外のものが含まれているかもしれません。
思わぬトラブルにならないためにも、自己判断は控えるようにしてください

アレルギー体質の方が施術を受けるまでの流れ

アレルギー体質の方が施術を受けるまでの一般的な流れは、以下の通りです。

  1. カウンセリング予約
  2. 問診(アレルギーの確認)
  3. パッチテスト実施
  4. 判定期間の観察(24時間〜72時間)
  5. 施術可否判断
  6. 問題がなければ施術予約

問診内容によってはパッチテストをせずに施術が受けられる場合もあります
一方で、少量のアレルギー物質と接触することすら危険と判断され、パッチテスト自体を受けられないケースもあることを理解しておきましょう。

問診時に伝えるべき情報リスト

  • 既往歴(持病・過去の病気)
  • 過去に反応が出た物質(例:金属、麻酔、アルコールなど)
  • その際どんな症状が出たか(例:かゆみ、赤み、水ぶくれなど)
  • 過去に受けた検査と結果(例:パッチテスト陽性)
  • 皮膚疾患の有無(例:アトピー、ケロイドなど)

過去にアレルギー反応が出た物質や、発症時の症状なども診断に影響するため、上記のリストを確認して答えられるようにしておくと安心です。

当院のアレルギー対策

当院「メディカルブロー」では、アレルギーがある方でも安心して施術を受けていただけるよう、以下の対策をとっています。

ラテックスフリーの医療用手袋使用
すべての院でアレルギー物質であるラテックスが入っていない医療用ゴム手袋を使用しています。
2種類のパッチテストを用意
簡易パッチテストと、アレルギーテストの2種類の試験方法があります。
アレルギーテストにおいては、麻酔のアレルギーの確認も可能です。
全院に万が一のための救急セットを常備
強いアレルギー症状(アナフィラキシーショック)が出てしまった際の応急処置薬であるエピペン(アドレナリン注射)を各院に用意しております。

アレルギー体質でアートメイク施術に不安があるという方は、事前のカウンセリングでご相談いただくことも可能です。
無理な勧誘はなく無料でご相談いただけるため、ご希望の方はメディカルブローのご予約はこちらからお問い合わせください。

まとめ

ここまでの内容を振り返り、大切なポイントを以下にまとめました。

  • アレルギー体質でも使用する物品への過剰反応がなければ大抵の場合施術可能
  • 金属や麻酔などのアレルギーがあっても軽度であれば問題なく施術できる場合もある
  • アトピー性皮膚炎やアレルギー性の鼻炎・結膜炎などのアレルギー疾患の方は、症状が落ち着いているタイミングでの施術がベター
  • アートメイクに使用する物品に対して重度のアレルギーがある場合は、施術を受けられない可能性が高い
  • 万が一重篤なアレルギー症状が出た場合に備えて、対応できる体制がある医療機関を選ぶことが大切

汗や水で落ちることがなく、日々のメイクを楽にしてくれるアートメイク
施術に使うアイテムの特性上、アレルギーにより受けられない方がいるのは事実です。
しかし、「雑貨店のピアスはかぶれてしまうけどアートメイクは問題なくできた」というケースも少なくありません。

金属や麻酔のアレルギーがあるからと諦めていた方も、これをきっかけにカウンセリングやパッチテストを受けてみてはいかがでしょうか。

よくある質問

アートメイクを受ける際アレルギー以外に注意が必要な疾患はありますか?

アレルギー以外では、以下に該当する方は施術が受けられないケースがあります。

・ 心臓病 ・ 糖尿病 ・ ケロイド体質 ・ 全身性の感染症 ・ 施術部の皮膚疾患 ・ ヘルペス・ 緑内障または白内障・がん・高血圧

ただし現在の病状や数値、希望箇所によっては施術可能なケースもあるため、アートメイクを検討している施設に確認してみましょう。

パッチテストで症状が出た場合はアートメイクを諦めるしかないですか?

取り扱っている物品はクリニックにより違いがあるため、反応が出たものとは異なるインクや針を使用している施設であれば施術可能なケースもあります。
別施設で改めてパッチテストを希望する場合は、1回目に使用したインクや針の種類、そして実際にどのようなアレルギー症状が出たのかを詳しく伝えましょう。

アートメイクのパッチテスト料金はどのぐらいですか?

アートメイクのパッチテスト料金は5,000円前後が相場です。
しかしインクを肌に乗せるだけの簡易テストか、実際に針を使って色素を彫りいれるアレルギーテストかによっても費用は異なります。
詳しいパッチテスト料金については、施術を検討している医療機関に確認しておくと安心です。

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