ティントリップの特徴とは?|塗り方や落とし方・よくある悩みの対処法
ティントリップとは、発色のよさと落ちにくさが魅力のリップ。一般的なリップよりも擦れや水に強いため、さまざまなシーンで活躍します。
このページでは、ティントリップの特徴やどんな種類があるのかを紹介し、塗り方や落とす方法まで詳しく解説しています。
「フチだけ色が残ってしまう…」などのよくある悩みの対処法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ティントリップとは|特徴
ティントリップとは、唇を染め上げるように色づく高発色のリップ。一般的なリップよりも落ちにくく、擦れや水に強いのがティントリップの魅力です。
【こんな人におすすめ】
- こまめにリップを塗り直すのが面倒
- 長時間の外出でメイク直しができない
- 飲食時の食器への色移りを避けたい
- マスクにリップがついてしまうのが気になる
ティントリップは、色やテクスチャーの展開も幅広く、さまざまなシーンで活躍します。
唇のph(水溶液の性質)や水分量に反応して色づき、使用するときの唇の状態によって発色が異なるのもティントリップの特徴です。
落ちにくい理由は?ティントリップと口紅の違い
ティントリップと一般的な口紅の大きな違いは“原材料”にあり、それぞれ持つ性質が異なります。
アイテム | 原材料 | 性質 |
---|---|---|
ティントリップ | 染料 | 水や油に溶ける |
一般的な口紅 | 顔料 | 水や油に溶けない |
ティントリップは、カラーリング剤などに使われる“染料”が含まれ、一般的な口紅にはファンデーションなどに使われる“顔料”が含まれています。
一般的な口紅は、色をのせることによって唇を色づけるのに対し、ティントリップは唇そのものを色づけます。そのため、擦れや水に強く、色が長時間持続します。
ティントリップのメリット・デメリット
ティントリップは唇そのものを染めているため、つけたリップの色を長時間保つことができるのがメリットです。気になるメイク崩れやマスクなどへの色移りも避けられるのが大きな魅力ですが、唇を色素で染め上げているため、唇に負担がかかりやすいのがデメリットです。
アイテムにもよりますが、ティントリップは油分が少ないアイテムが多い傾向にあるので、乾燥が気になる方はオイルタイプのティントリップを選ぶのがおすすめです。
ティントリップにはどんな種類がある?
ティントリップは、色のバリエーションだけでなく、テクスチャーもさまざまなタイプが展開されています。
どんな種類があるかを見ていきましょう。
形状|スティック・リキッド
ティントリップの形状には、液状タイプの“リキッドタイプ”と固形タイプの“スティックタイプ”があります。
リキッドタイプのティントリップは、高発色でリップラインをきれいに取りやすい点が魅力。濃淡が楽しめる発色のアイテムが多く、グラデーションリップをするときにも最適です。スティックタイプのティントリップは、持ち運びの際の液漏れの心配もなく、外出先でも手軽に使用可能。
塗りやすいため、慣れていない初心者の方にもおすすめです。
処方|オイル・ウォーター
ティントリップには、オイルタイプやウォータータイプなどアイテムによって処方も違います。
保湿成分が配合されたオイルタイプのティントリップは、唇の荒れが気になる方や乾燥が気になるシーズンに最適です。伸びがよくなめらかに塗布できるウォータータイプは、軽い付け心地がお好みの方にとくにおすすめです。
質感|ツヤ・マット
ティントリップの質感は、艶めきが魅力のツヤタイプから光沢のないマットタイプまでアイテムによってさまざまです。
発色や色持ちを重視するならマットタイプ、唇にうるおいが欲しいという方にはツヤタイプがおすすめです。一般的な口紅と同様、セミツヤ・セミマットなど絶妙な質感のティントリップも展開されています。
ティントリップの基本の塗り方
ティントリップの基本の塗り方を紹介します。
塗り方の手順やポイントを確認して、綺麗な唇の形を目指しましょう。
【ティントリップの塗り方】
- 下唇の中央からそれぞれ左右の口角に向かって伸ばす
- 唇の山を避け、1と同じように左右の口角に向かって塗布する
- 唇の山はチップの先を活用して1点1点置くようにして仕上げる
ティントリップを塗り終えたら、唇になじませるようにしてぼかすとナチュラルな仕上がりを実現しやすいです。また、唇の形を綺麗に整えるために使用するリップライナーは、ティントリップの外側に色がつきにくい場合にも活躍します。
【リップラインを引く順番】
ティントリップでは表現しにくい口角などの細かいところに部分使いするのもおすすめです。
唇の形を綺麗にするメイク術を知りたい方は
唇の形を綺麗にする方法とは?唇の形と印象・リップメイク術を悩み別に解説
で詳細をぜひご確認ください。
ティントリップのよくある悩み・対処法
ティントリップの発色のよさは魅力の1つですが、発色がよいことにより色に関する問題も起きやすいです。
ティントリップのよくある悩みとその原因、対処法を紹介します。
フチだけ色が残る
「時間が経つと、ティントリップのフチだけが濃く残ってしまう」という悩みの原因は、ティントリップを塗るときに、フチ部分のみを濃く塗ってしまったり、唇の状態により内側部分に色が定着しにくい状態である可能性があります。
“フチだけ色が残る”という場合は、1度唇全体にティントリップを塗ってからティッシュオフをし、唇の内側部分を中心にさらにティントリップを重ねると、フチとの色の差が出にくくなります。
歯に色がついてしまう
「塗ったティントリップが歯についてしまう」という悩みの原因は、唇の形状や歯並びなどによるものと、ティントリップの塗り方に問題がある場合があります。
“歯に色がついてしまう”という方は、ティントリップを塗った後にティッシュオフをしたり、塗りすぎに注意することで歯に色がつくことを防ぐことができます。
色ムラが気になる
「ティントリップの仕上がりにムラがある」という悩みは、唇の水分量にムラがあったり、角質がオフできていないことが原因の可能性があります。
“色ムラが気になる”という方は、リップケアをして唇の状態を整えることも大切です。また、ティントリップは塗ってから時間が経つと発色が濃くなるため、ティッシュオフをするときは、放置時間を短くすると色ムラが目立つのを避けることができます。
ティントリップを使うときの注意点
一般的な口紅は、色素の粒子が大きい“顔料”が使われていますが、ティントリップには色素の粒子が小さい“染料”が使われています。そのため、粒子が皮膚に入り込みやすいティントリップの方が色素沈着を引き起こしやすいです。ティントリップを使用したときには、色素沈着を防ぐためにも、クレンジングでしっかりと落とし切りましょう。
ティントリップの落とし方
ティントリップは擦れや水に強く、色落ちしにくい反面、一般的な口紅よりもクレンジングの際に落ちにくいこともあります。
【ティントリップの落とし方】
- 専用のリムーバーを使う
- クレンジングオイルを使う
落ちにくいからといって強く擦ってしまうと肌に大きな負担がかかってしまいます。専用のリムーバーやクレンジングオイルを使って、やさしく丁寧にティントリップを落とすことが大切です。
専用のリムーバーでティントリップを落とす
ティントリップは、専用のポイントメイクリムーバーなどを使って落とす方法がおすすめです。
【リムーバーで落とすときの手順】
- コットンにリムーバーをたっぷりと含ませる
- しっかりとなじませてからやさしく拭き取る
色素沈着を防ぐためにも、しっかりと落とすことが大切です。唇を労わりながら、丁寧にオフするようにしましょう。
クレンジングオイルでティントリップを落とす
専用のリムーバーと比べると洗浄力はありませんが、クレンジングオイルでもティントリップをオフすることが可能です。
唇にクレンジングオイルを丁寧になじませ、マッサージをするようにティントリップをやさしく落とすようにしましょう。
トラブルなくティントリップを使うには保湿ケアも重要
ティントリップは、唇に負担がかかりやすく、乾燥しやすいと言われています。また、唇が乾燥していると、色素沈着を生じさせやすくなる原因にもつながります。
唇の荒れや皮むけなどのトラブルを防ぐためにも、日頃からリップケアをしっかり行うことが大切です。ティントリップの色をきれいに発色させるためにも、ベースとなる唇の色が悪くならないように予防しましょう。
色素沈着や予防するケア方法を知りたい方は
唇の色が悪いのはなぜ?|くすみの原因と対処法・予防するケア方法を解説
で詳細をぜひご確認ください。
まとめ
これまでの内容を振り返り、大切なポイントを以下にまとめました。
- ティントリップとは、唇そのものを色づける落ちにくい高発色のリップ
- ティントリップは、色のバリエーションだけでなく、テクスチャーもさまざまなタイプが展開されている
- ティントリップは粒子が皮膚に入り込みやすく、色素沈着を引き起こしやすいため注意が必要
- ティントリップによる色素沈着を防ぐためには、唇に摩擦などの負担をかけないことや丁寧なクレンジング、保湿ケアをすることが大切
さまざまなシーンで活躍する「ティントリップ」。
お好みのアイテムやカラーを選んで、自分の唇をより魅力的に彩りましょう。
よくある質問
ティントリップとはどんなリップ?
ティントリップとは、発色のよさと落ちにくさが魅力のリップです。色、質感ともにさまざまなタイプが展開されています。一般的なリップよりも擦れや水に強いのが特徴です。
ティントリップは乾燥しやすい?
ティントリップは一般的なリップに比べて油分が少なく、乾燥しやすいものも多いです。配合されている油分の量はアイテムによって異なりますが、乾燥が気になる方はオイルタイプのティントリップを選ぶのがおすすめです。
ティントリップが落ちにくいのはなぜ?
ファンデーションなどに使われる“顔料”が原材料である一般的な口紅は、色をのせることによって唇を色づけます。一方、カラーリング剤などに使われる“染料”が原材料であるティントリップは、唇そのものを色づけるため、色が落ちにくく、長時間持続します。
同じティントリップでも人によって色が違うのはなぜ?
唇のph(水溶液の性質)や水分量に反応して発色するリップがあります。その場合、同じティントリップでも人によって色づき方が異なったり、使用するときの唇の状態によっても発色が変わります。