薄毛に効くサプリはある?|薄毛対策に効果的な成分と選び方
「薄毛にならないか不安」「抜け毛が増えてきたらどうしよう」と将来の髪に対する悩みを抱えている方は少なくありません。薄毛の原因はさまざまですが、髪や頭皮を健康に保つことは薄毛対策をする上で大切な要素です。
髪や頭皮の健康に不足しがちな栄養素を濃縮した“薄毛に効くサプリ”は、摂取することで足りない栄養素の補助が可能なため、薄毛対策にも効果的です。
この記事では“薄毛に効くサプリ”の摂取目的や成分について詳しく解説しています。サプリの選び方についても紹介しているので「どんなサプリを選んだら良いのか分からない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
薄毛に効くサプリとは?
「サプリ」とは「サプリメント」の略称で、足りない栄養素を補うことを目的とした、健康をサポートする加工食品の1種です。錠剤やカプセルなどに栄養素が濃縮されているため、通常の食品では摂取することがむずかしい成分を手軽に摂取できるのが魅力です。
薄毛に効くと言われているサプリは、髪や頭皮の健康に必要な足りない栄養素を補助する役割があります。サプリには、医薬品のように薄毛を改善したり、発毛を促す効果はありませんが、不足しがちな栄養素を補給することで育毛のサポートをするため、薄毛対策にも活用されています。
薄毛対策!サプリの摂取目的と効果的な成分
薄毛対策の具体的な目的と薄毛におすすめの効果的な成分を紹介します。
【薄毛対策でサプリを摂取する目的】
- 髪の主成分を補う
- 抜け毛のリスクを減らす
- 頭皮の環境を整える
薄毛対策をする上で重要なのは、髪や頭皮を健康に保つことです。自分の目的に合った成分のサプリを継続的に摂取して、薄毛への対策をしましょう。
薄毛対策①サプリで髪の主成分を補う
髪の主成分であるケラチンを補うことは、髪の弾力やハリ、コシをアップさせ、髪を丈夫にすることにつながります。また、ケラチンの生成をサポートする成分を取り入れるのも薄毛対策としておすすめです。
ケラチン
ケラチンは髪の主成分であるため、髪の健康に直接的に関わる重要な成分です。
薄毛対策でサプリを取り入れるときは、分子が小さく浸透性の高い“ケラチン加水分解物”を摂取すると、ケラチンの持つ髪の水分を保持する作用がアップし、髪質の向上が期待できます。
亜鉛
亜鉛は髪の主成分であるケラチンの生成をサポートする作用があり、摂取したタンパク質を体内で毛髪に変える働きがあります。
髪の健康を保つために大きく関わる成分ですが、亜鉛は体内で作り出すことができないため、薄毛対策のサプリにもよく含まれる成分です。
薄毛対策②サプリで抜け毛のリスクを減らす
ホルモンバランスの偏りは薄毛の原因の1つです。ホルモンバランスを整える作用のあるサプリを摂取することで、抜け毛のリスクを減らせる可能性があります。
ノコギリヤシ
ノコギリヤシには、AGA(男性型脱毛症)の原因となる男性ホルモンの働きを抑える作用があります。そのため、抜け毛予防を目的として薄毛対策のサプリにもよく用いられる成分です。ノコギリヤシは、女性に対しての安全性が確認できていないため、男性のみが摂取可能です。
女性の薄毛治療については
女性の薄毛治療ガイド|クリニック選びや通販のリスクを解説
で紹介していますので、ぜひご確認ください。
イソフラボン
イソフラボンは、AGA(男性型脱毛症)の原因となる男性ホルモンの働きを抑える作用があるとされ、育毛のサポートをします。イソフラボンには、グリコシド型とアグリコン型の2種類があります。
【イソフラボンの種類】
- グリコシド型
糖が付着しているため分子量が大きく、体内に吸収しにくい。 - アグリコン型
糖が付着していないため分子量が小さく、体内に吸収しやすい。
イソフラボンのサプリを摂取するときは、体内で吸収しやすいアグリコン型のイソフラボンが配合されたものを選ぶとより効果的です。
薄毛対策③サプリで頭皮の環境を整える
薄毛対策には、頭皮の健康も大切な要素です。不足しがちな成分をサプリで補うことにより頭皮のコンディションを整え、気になる薄毛や抜け毛を対策しましょう。
コラーゲン
コラーゲンは血管の柔軟性を保ち、髪がつくられる器官に栄養素を届けやすくする作用があります。
コラーゲンを酵素で分解した“コラーゲンペプチド”は、髪の土台となる頭皮を健康に保つ役割もある“コラーゲンの生成”を促すため、薄毛対策としてもおすすめの成分です。
ビタミン
頭皮や髪の健康状態を保つために、ビタミンは欠かせない成分です。
【各ビタミンの作用】
- ビタミンA
皮脂の生成を助け、頭皮が乾燥するのを予防する。 - ビタミンB
代謝のサポートをし、皮膚や髪の細胞の再生を促す。 - ビタミンC
抗炎症・抗酸化作用で、頭皮環境を守る。 - ビタミンE
血流を促して栄養を届けやすくし、頭皮や髪の老化を抑制する。
タンパク質の代謝をサポートする“ビタミンB6”、髪に酸素や栄養素を行き渡らせるために必要な赤血球の生成を促す“ビタミンB12″など特にビタミンB群は髪の成長に重要な成分です。
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンについて
ビタミンには、水に溶けやすい“水溶性ビタミン”と油に溶けやすい“脂溶性ビタミン”の2種類があります。
- 水溶性ビタミン
ビタミンB郡・ビタミンC - 脂溶性ビタミン
ビタミンA・D・E・K
水溶性ビタミンは摂りすぎた場合でも尿として排泄されるため、必要以上に体内に吸収される心配はほとんどありません。しかし、脂溶性ビタミンは体外に排出されにくく、体内に蓄積されやすいため、過剰症が懸念されます。
薄毛対策としてもビタミンはおすすめの成分ですが、脂溶性ビタミンを摂取する際は過剰に摂取しないよう注意しましょう。
サプリの選び方|薄毛対策
サプリは不足しがちな栄養素を補助する食品のため、摂取を長期間続けることが大切です。
サプリを選ぶときは、含まれる成分だけでなく、摂取量や形状、価格なども考慮して選ぶと継続しやすいでしょう。おすすめの選び方やポイントについて紹介します。
摂取量でサプリを選ぶ
サプリは毎日飲むことを推奨していることが多いです。決まった量を飲み続けることが大切なため、摂取量にも注目しておくと良いでしょう。
飲む量が多すぎることが原因で摂取を中断してしまうケースもあるため、自分が負担にならない摂取量のサプリを選ぶのがおすすめです。
価格でサプリを選ぶ
サプリの価格は含まれる成分によっても異なりますが、継続できる範囲内の価格帯で選ぶことも大切です。
高い商品が良い商品というわけではないので、成分と一緒に価格も確認してみましょう。定期便・通販など、まとめ買いで安くなることもあるようなので、リサーチしてみるのもおすすめです。
大きさ・形状でサプリを選ぶ
サプリの飲みやすさを考慮し、大きさや形状を確認してから購入するのも良いでしょう。
錠剤やカプセルなど固形タイプのものが一般的ですが、粉末状のパウダータイプのサプリもあります。サプリ選びに迷ったときは、飲みやすさだけでなく、持ち運びのしやすさで選ぶのもおすすめです。
サプリのパッケージ表示も確認しよう
パッケージを確認することで、サプリの情報や品質を知ることができます。サプリを選ぶ際にはパッケージ表示にも注目してみましょう。
サプリの原材料表記の順番
サプリには、製造に使用された全ての原材料や添加物がそれぞれ使用された重量の多いもの順に表記されています。そのため、パッケージの原材料名の表記を見て、何が多く含まれているのかに注目して選ぶ方法もあります。
添加物の割合も確認することができるので、購入の際は目を通してみると良いでしょう。
サプリに配合されている栄養素の量
パッケージにはサプリ1粒当たりの重さだけでなく、配合されている栄養素の量も表記されていることが多いです。サプリ1粒の重さに対して栄養素の量が少ない場合には、栄養素以外の添加物が多く配合されていることになります。
サプリ選びに迷ったときは“1粒の重さに対しての栄養素の量”を確認した上で決める選択肢もあります。
サプリの安全基準|GMPマーク
サプリに表示されている「GMPマーク」を基準に選ぶのも1つの手段です。
「GMPマーク」とは、製品が安全に作られ、一定の品質が保たれた製品であることの証明の印です。原材料の受け入れから出荷に至るまでの過程が適正な製造管理と品質管理のもとで行われているため、安全な製品とされています。
サプリを飲むタイミング|効果的な飲み方
一般的なサプリは目安となる摂取量は決まっていても、飲むタイミングが定められていないことが多いです。特別に記載がない限り、どのタイミングで飲んでも問題ないとされています。
サプリの飲み忘れを防ぐには、毎日決まった時間に飲むように習慣化すると効果的です。
サプリに副作用はある?|注意点
サプリは食品の一種であり、医薬品のような副作用が起きるリスクは低いとされています。ただし、体調に合わないときや過剰に摂取した場合には健康障害を引き起こす可能性もあるので注意しましょう。アレルギーがある方は、必ずどんな成分がサプリに含まれているのかを確認してから摂取するようにしてください。
薄毛対策!サプリが効かない時の対処法
足りない栄養素をサプリで補うことも薄毛対策の1つですが、サプリには薄毛を治したり、髪を生やす効果はありません。
“サプリが効かない”とお悩みの方は、バランスの良い食事を心がけたり、髪や頭皮のケアをすることが薄毛対策にもつながるため、日頃の習慣を見直してみることも大切です。
「どうしても薄毛を何とかしたい」とお悩みの方は、医薬品を服用することでの薄毛治療やアートメイクを検討する選択肢もあります。
バランスの取れた食事で薄毛対策
髪や頭皮の状態を健康に保つためには、食事での栄養摂取も大切な要素です。
【薄毛対策におすすめの食べ物】
- タンパク質を含んだもの
牛肉、レバー、卵、乳製品、大豆製品 など・・ - 亜鉛やミネラルを含んだもの
シジミ、牡蠣、海藻類 など・・ - ビタミン類を含んだもの
緑黄色野菜、バナナ、鮭、ナッツ類 など・・
サプリで栄養素を補うことも薄毛対策の1つですが、バランスの良い食事の摂取や規則正しい生活を送ることも髪や頭皮の健康を保つために必要です。過度の飲酒や喫煙、睡眠不足なども髪の成長の妨げになることがあるため、規則正しい生活を送るよう心掛けましょう。
日頃から髪や頭皮のケアをして薄毛対策
頭皮に汚れが蓄積することによって毛穴が塞がれた状態になってしまうと、髪に必要な栄養素が行き届かず、頭皮や髪に悪影響を及ぼします。そのため、シャンプーをする際は頭皮の汚れをしっかり落とすことが大切です。
また、頭皮の血流を促すことは、髪に栄養を届けやすくし、丈夫な髪に育てることにつながります。髪の成長に不可欠な“毛母細胞”を活性化させることにもつながるので、日頃から頭皮マッサージなどを習慣化するのもおすすめです。
薄毛治療を検討する
あくまでサプリは不足しがちな栄養素の補助をするのが目的であるため、薄毛を改善したり、発毛を促す効果はありません。
薄毛を改善したいとお悩みの方は、薄毛治療薬の使用を検討してみる選択肢もあります。薄毛の原因により、最適な改善方法や治療薬が異なるため、お悩みの方はAGAクリニックなどの医療機関で一度相談してみるのもおすすめです。
ヘア(頭皮)アートメイクをする
「薄毛をすぐに何とかしたい」とお悩みの方は、頭皮にアートメイクを施してカバーする方法もあります。
ヘア(頭皮)アートメイクとは、色素のついた専用の針を使って線やドットを頭皮や生え際部分に描き、髪の毛を自然に表現する美容施術です。
【ヘア(頭皮)アートメイクの種類】
- スカルプエアーメディカル
頭皮にドットを描く施術で、およそ3〜6ヶ月持続する。
スカルプエアーメディカルの詳細はこちら - SMP(頭皮)アートメイク
頭皮にドットを描く施術で、およそ1〜3年持続する。
SMPの詳細はこちら - ヘアラインアートメイク
生え際に線を描く施術で、およそ1〜3年持続する。
ヘアラインアートメイクの詳細はこちら
ヘア(頭皮)アートメイクは、すぐに変化を実感できるため、薄毛治療の効果に満足できなかった方にもおすすめの施術です。
持続期間は施術方法によって異なり、個人差も生じますが、頭皮に一定の期間色素が定着するため、汗や水などで落ちる心配はありません。ヘア(頭皮)アートメイクは、変化をすぐに実感でき、薄毛を長期間カバーできるのが魅力です。
ヘアラインの注意点については
ヘアラインアートメイクとは?メリデメ・生え際の仕上がり例・注意点
で詳細をご確認ください。
SMPの症例写真や料金については
頭皮アートメイク(SMP)|髪を描く新しい薄毛治療の選択肢
で詳細をご確認ください。
まとめ
これまでの内容を振り返り、大切なポイントを以下にまとめました。
- サプリは不足しがちな栄養素を補給することで、育毛をサポートする役割がある
- サプリには医薬品のように薄毛を改善したり、発毛を促す効果はない
- 髪や頭皮の状態を健康に保つことは、薄毛対策をする上で重要
- 薄毛対策でサプリを選ぶときは、自分の目的と合った成分が含まれているものや継続しやすいものを選ぶのがおすすめ
- サプリは食品のため副作用が起きるリスクは低いが、体調に合わないときや過剰に摂取した場合には健康障害を引き起こす可能性もある
通常の食品で摂ることがむずかしい栄養素を手軽に摂取できるのがサプリの魅力です。
サプリだけではなく、日頃からヘアケアをしたり、規則正しい生活を送るように心掛けることが薄毛対策につながります。薄毛対策をして、髪や頭皮の状態を健康に保ちましょう。
よくある質問
サプリには薄毛を治す効果はある?
サプリには、薄毛を治す効果はありません。
あくまでサプリは不足しがちな栄養素の補助をするのが目的です。薄毛を改善したり、発毛を促す効果はありません。
サプリだけで薄毛は防げる?
サプリだけで薄毛を防ぐことはできません。
薄毛にはさまざまな原因があり、薄毛の原因によって対策方法は異なります。足りない栄養素を補うことを目的としたサプリだけで薄毛を防げるということはありません。
サプリと医薬品は何が違う?
サプリメントは医薬品ではなく、食品です。
サプリメントは健康維持のサポートを目的とした食品であるため、消費者が自由に購入できるのに対し、医薬品は病気の治療や症状の緩和を目的に医師や薬剤師のもとで処方されます。