アートメイクの痛み|安心して施術を受けるためのガイド
アートメイクは針で皮膚に傷をつけてデザインを入れるため、特に痛みに苦手意識がある方は不安を抱きがちです。
このページでは、アートメイクの痛みの程度や感じるタイミング、痛みの軽減方法など、痛みに関する情報を詳しく解説しています。
初めてアートメイクを受ける方でも安心して施術に臨めるように、事前の準備やセルフケアのポイントについても触れていきます。
痛みが気になって躊躇している方は、安心してアートメイクを楽しむガイドとしてお役立てください。
目次
アートメイクの痛みはどのくらい?
アートメイクの痛みは、次のように表現されることがあります。
しかし、痛みの感じ方には個人差があり、肌質や施術部位、施術者のスキルによっても感じ方は変わります。
ただ、眉毛、リップ、アイライン、ヘアラインのどの部位であっても、表面麻酔をかけてから施術に入るので、実際に痛みを感じる方はほとんどいないです。
施術中に寝てしまう方もいるほどなので、痛みを心配したり、不安に思って過度に緊張してしまう必要はありません。
アートメイクで痛みを感じるタイミング
アートメイクの痛みを感じるタイミングは2回あります。
・施術中
・施術後
施術中の痛みはイメージはつきやすいですが、施術後もダウンタイムといって、施術により傷ついた肌が回復する過程で痛みや腫れ、赤みなどが生じることがあります。
ここからは、それぞれのタイミングでの痛みについて詳しく見ていきましょう。
施術中の痛みについて
表面麻酔が十分ではないと、施術中に「チクッ」と肌を刺されている感覚を覚えることがあります。
これは、毛抜きで毛を抜くレベルの痛みであり、耐えられないほどの痛みではありません。
むしろ、はじめてアートメイクを受ける方は、肌を傷つける際の「ジジジジジ…」というスクラッチの音に驚いてしまうことが多いです。
また、インクが皮膚に入ってくる際に、痛みというよりも熱感を感じることがあります。
手彫りとマシン彫りの痛みの違い
アートメイクを入れる技法として、「手彫り」と「マシン彫り」があります。
それぞれの痛みの違いについて、以下の表にまとめます。
手彫り | マシン彫り | |
---|---|---|
痛みの強さ | 施術者の技術や筆圧による | 針の太さやスピードを調整できるので痛みを感じにくい |
施術時間 | 手作業なので仕上がりに時間がかかりやすい | 機械による施術なので比較的短い時間で仕上がる |
痛みのニュアンス | 1本ずつラインを描くのでカッターで切られるような感覚 | ドットでラインを描くのでチクチク刺されているような感覚 |
施術中に痛みを感じることがあれば、きめ細かなコントロールができるマシン彫りの方が痛みを感じにくく、皮膚へと負担が少ないとされています。
どちらの技法が良いかは理想のデザインによっても異なるので、「痛み」で選ぶよりも、施術部位によって適して技法を選ぶのがおすすめです。
施術後(ダウンタイム)の痛み
アートメイクは施術中よりも、施術後(ダウンタイム)の方が痛みが生じやすい傾向にあります。
これは、施術後しばらくすると表面麻酔の効果が切れてくるためです。
施術部位では、針によって傷ついた肌が回復する過程で、少しずつヒリヒリとした痛みが生じることがあります。
この痛みは数日から一週間程度続き、それに伴って腫れや肌に赤み、かゆみを感じることもあります。
肌が治癒するための自然な反応なので心配はありませんが、万が一痛みなどの症状が長引くようであればクリニックに相談しましょう。
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アートメイクの痛みを感じやすい人の特徴
アートメイクで痛みを感じやすい方は、いくつかの共通する特徴があります。
痛みに対して敏感であったり、麻酔の効きが悪い方は、施術中に痛みを感じてしまうことがあります。
◾️肌質
薄肌や敏感肌の方は針の刺激に敏感に反応してしまうことがあります。
◾️施術当日のコンディション
寝不足、風邪気味、生理前後、二日酔いなど、体調が優れない時には痛みを感じやすくなります。
◾️ストレス
精神的なストレスがあると、痛みに敏感になることがあります。
◾️痛みに対してネガティブ
恐怖心や不安が強い方は、痛みを過剰に感じる傾向があります。
もともとの体質であったり、心身の健康状態によっては、実際の施術中に痛みを感じてしまうことがあるかもしれません。
表面麻酔により痛みをコントロールするので痛みはほぼないと言えますが、施術者と十分に相談し、リラックスした状態で施術に臨むようにしましょう。
【部位別】痛みを感じやすい施術部位
痛みを感じやすいとされるアートメイクの施術部位を順番にすると、次のとおりになります。
・リップ
・アイライン
・眉毛
・ヘアライン
実際に各部位をつまんでみるとわかりますが、リップやアイラインの皮膚は薄いことがわかるはずです。
さらに皮膚が薄いことに加え、粘膜にも近いので、眉毛やヘアラインといった皮膚に厚みがある部位よりも、リップやアイラインは痛みを感じやすいとされています。
アートメイク施術中の痛みを和らげる方法
アートメイク施術中の痛みは、以下の3つの方法で和らげることが可能です。
・麻酔クリーム
・コンディションを整える
・施術者選び
これらの方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
麻酔クリーム
アートメイクは施術部位を問わず、麻酔クリーム(表面麻酔)を使用するのが基本です。
痛みに耐えながら施術を進めることはなく、さらにクリームタイプなので「注射の麻酔は苦手」という方でも安心して痛みを和らげられます。
- 麻酔クリームの流れ
-
施術部位にクリームを塗布
↓
20〜30分放置
↓
皮膚表面の感覚が鈍り麻痺する
↓
アートメイク施術
1回の表面麻酔でほとんどの方が痛みを感じなくなりますが、それでも痛みがあるという場合には、麻酔を追加して痛みをコントロールします。
麻酔後にまったく何も感じないということはありませんが、施術中は「肌に何かが触れている」程度まで感覚は麻痺します。
また、麻酔は表面だけですが、アートメイクの針が届くのは肌表面の表皮層までです。
刺青・タトゥーのように真皮層まで針が到達することはないので、麻酔クリームで鈍痛効果は十分期待できるので安心してください。
コンディションを整える
身体のコンディションの影響で痛みを感じやすくしないためにも、前日から準備をしておくのがおすすめです。
・十分な睡眠時間を確保
・アルコールは控える
◾️施術当日
・食事をしっかりとる
アートメイクは皮膚に傷をつけていく施術になるため、体力を消耗します。
体力が十分にあり、リラックスした状態で受けるのが理想的なので、施術前日からの過ごし方には気をつけましょう。
施術者選び
施術者選びは、アートメイクの痛みを軽減するために非常に重要なポイントです。
以下を参考に、施術者を選ぶようにしてください。
・デビューして間もないアーティストは避ける
・アーティストのプロフィールをチェック
◾️口コミや評価
・気になるアーティストのSNSチェック
・グーグル口コミなども参考にする
◾️カウンセリング
・痛みなどデメリットに対しての十分な説明を受けられるか
アーティストの経験や技術が伴っていれば、自然と口コミやクリニックの評価は高いです。
また、人気なアーティストほど予約が難しい場合もあるので、そういった部分も参考にしてみてください。
あとは、実際にカウンセリングを受けて確認することが大切です。
「安心して任せられる」と思えるクリニックで施術は受けるようにしましょう。
施術後(ダウンタイム)の痛みを和らげる方法
施術後(ダウンタイム)は麻酔クリームによる鈍痛効果が切れるため、施術した部分に痛みが生じます。
日常生活に支障が出るほどではありませんが、傷が治るまではデリケートな状態なので、悪化させないために正しいセルフケアを心がけましょう。
・血行を良くする行為は控える
・施術部位を冷やす
・刺激の強い食べ物は控える
・痛み止めの使用
それぞれの方法について、もう少し具体的にみていきましょう。
血行を良くする行為は控える
アートメイク施術後は、約1週間のダウンタイムが発生します。
この期間に血行を良くしてしまうと痛みが増すことがあるため、以下のような行動はセーブするようにしてください。
- ダウンタイム中に避けたい行動
-
・運動
・入浴
・飲酒
入浴は施術当日から可能ではありますが、長時間の入浴はNGです。
インクの流出によりデザインの定着も悪くなることがあるので、施術部位に水がかからないようにし、シャワーで済ませるのがおすすめです。
また、運動や飲酒については、痛みや施術部位の状態が落ち着いてからにしましょう。
施術部位のアイシング
痛みを感じる部位は、アイシングによって和らげられます。
ただし、直接氷や保冷剤を当てると、施術によってできた切り傷・擦り傷にしみたり、刺激になることもあります。
アイシングのやり方は、以下を参考にしてください。
- アイシングのやり方
-
①氷や保冷剤を濡れタオルやガーゼ、袋(氷水)などで包む
②10分前後冷やす
しばらく冷やしていると、ヒリヒリする感じがした後、しびれて痛みがなくなってきます。
痛みが再び気になってきたら、1〜2時間ほどあけて①〜②繰り返してみてください。
刺激の強い食べ物は控える
刺激の強い食べ物は、代謝が促されて痛みが増す可能性があるため、状態が落ち着くまでは避けるのが無難です。
特にリップアートメイクは、刺激物だけでなく、熱い食べ物・飲み物も刺激になりかねません。
以下のような食べ物は避けるようにしましょう。
- アートメイク後に避けたい食べ物
-
・わさびやからしなどの香辛料
・酸味が強いもの(酢やレモンなどの柑橘類)
・味が濃いもの
また、何か飲み物を口にする際は、ストローを使用すると直接触れるのを防げるのでおすすめです。
痛み止めの使用
アートメイク施術後の痛みに対して、痛み止めを使用するのもひとつです。
ただし、むやみな痛み止めの使用は推奨できないため、どうしてもという場合にのみ使用するようにしてください。
痛みは身体の不調を知らせるサインでもあり、少しの痛みで使用してしまうと、万が一悪化した場合に見逃すリスクがあります。
使用する場合には、以下の点に注意して使用してください。
・痛み以外の症状がない場合に使用
・明らかな異常は医師に相談する
稀ですが、アートメイクは衛生管理が不十分な場合、化膿や感染症のリスクがあります。
そのため、長引く痛みや異常を感じた場合には、すぐに施術を受けたクリニックに相談するのが基本です。
まとめ
アートメイクの痛みには個人差がありますが、以下のポイントを押さえておけば安心です。
・鈍痛効果が不十分であれば追加の麻酔もできる
・施術の前日・当日は身体のコンディションを整える
・施術者選びも痛み軽減には大切
ここまでアートメイクの痛みに触れてきましたが、表面麻酔で感覚が鈍っている間に施術を行うので、ある程度の感覚は残っても、痛みを感じることはほぼないと言えます。
ただ、麻酔が切れた後に痛みが生じることもあるので、トラブルなく順調な経過をたどるためにはアフターケアや施術者選びがとても重要です。
事前のカウンセリングで不安や疑問を解消することもできるので、施術者と十分なコミュニケーションをとりながら快適なアートメイク体験をお楽しみください。
アートメイクの痛みについてのよくある質問
Q,アートメイクの施術中にどのくらいの痛みを感じますか?
A,アートメイクは表面麻酔を使用するため、痛みはほとんど感じません。
しかし、麻酔が十分に効いていない場合には「チクッ」とした感覚や、インクが皮膚に入る際の熱感を感じることがあります。
Q,施術後の痛みや腫れはどのくらい続きますか?
A.
施術後の痛みや腫れは個人差がありますが、通常は数日から1週間程度で治まります。
施術直後には軽いヒリヒリ感や腫れが見られることがあり、氷や保冷剤を使ってアイシングすることで痛みを和らげることができます。
Q,痛みに敏感な人でもアートメイクを受けられますか?
A.
痛みに敏感な方でもアートメイクを受けることは可能です。
表面麻酔を使用することで痛みを大幅に軽減でき、施術者と相談して追加の麻酔を使用することも可能です。
Q,施術後の痛みを和らげるためにはどのようなケアが必要ですか?
A.施術後の痛みを和らげるためには、以下のケアが有効です。
・血行を良くする行為(運動や入浴、飲酒)を控える
・施術部位のアイシング
・刺激の強い食べ物を控える
・必要に応じて痛み止めを使用する
また、施術者の指示に従って適切なアフターケアを行うことが重要です
Q,アートメイクの施術後に痛みが長引く場合はどうすればいいですか?
A.
アートメイクの施術後に痛みが長引く場合や、異常を感じる場合には、すぐに施術を受けたクリニックに相談することが重要です。
適切な診断と治療を受けることで、施術後のトラブルの早期発見・治療につなげられます。