アートメイクのリタッチ時期はいつ?|先延ばしのデメリットや注意点を解説

アートメイクは時間の経過とともに退色するため、きれいな状態を保つには定期的なリタッチを行いメンテナンスをする必要があります。
2回目の施術は定着をよくするために1〜2ヶ月後と案内されることが一般的ですが、3回目以降のタイミングは言及されないことが多く、リタッチの時期に悩む方も少なくありません。
こちらの記事ではリタッチ時期の目安や先送りにするデメリット、注意するポイントや施術の値段まで詳しく解説していきます。
症例写真も併せて紹介するため、アートメイクのリタッチを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
アートメイクのリタッチとは
アートメイクのリタッチとは、眉やリップ、アイラインなどのデザインをきれいに維持するためのメンテナンス施術のことです。
仕上げ目的で行う2回目施術のことをリタッチと呼ぶケースもありますが、多くの場合は色素定着後の補修にあたる、3回目以降の施術をリタッチと呼びます。
本記事では、メンテナンス目的のリタッチに焦点を当てて解説していきます。
2回目の施術について詳しく知りたい方は眉毛アートメイクの2回目施術が必要な理由とタイミングをご確認ください。
リタッチと修正の違い
広義にとらえると修正もリタッチに含まれますが、アートメイクにおいてはニュアンスや目的が異なります。
リタッチ
⇨色味や太さ、長さを足すなど、元の形を活かして調整する施術
修正
⇨大幅なデザイン変更やカモフラージュなど、不満のある状態を改善する施術
リタッチと修正の大きな違いは、デザイン変更の度合いです。
リタッチは1〜2ミリ太さや長さを付け足すなどの微調整レベルですが、修正は今あるデザインの欠点を隠すために大幅な手直しを行います。
修正施術では、新しいデザインで既存のアートメイクを覆うことで、納得できる仕上がりを目指します。
しかしあまりにも新旧のデザインに差があると、土台の色がはみ出てしまうことも少なくありません。
その場合は色素除去が必要になることもあるため、修正施術を希望する方はアートメイク除去についての知識も付けておくと良いでしょう。
リタッチに適したタイミング|期間目安
一般的にリタッチを行った方が良いとされるのは、次のようなタイミングです。
- 色が薄くなった時(約1年後)
- 輪郭がぼやけてきた時(約2年後)
- ほとんど色がなくなった時(2年以上経過後)
定着後のリタッチは1年半〜2年後に行うことが多いですが、肌質やライフスタイル、部位によっても退色スピードは異なります。
この章では適切なタイミングを判断しやすいよう、見た目の変化と術後の経過時間の2つに焦点を当てて解説していきます。
色が薄くなった時|約1年後
早い方だとアートメイク定着後1年ほどで、退色や色むらが気になり始めます。
メイク時のガイドラインとしては機能しますが、ノーメイクで出かけられるほどのきれいさを求める方だと、色の濃さに物足りなさを感じるかもしれません。
「メイクで書き足す手間すら惜しい」「すっぴんでの美しさを妥協したくない」という方は、1年に1回のペースでリタッチをすると良いでしょう。
輪郭がぼやけてきた時|約2年後
アートメイクは施術後1年半〜2年ほど経過すると、退色が進むことにより、輪郭のにじみやデザインの欠けが目立ち始めます。
この時期になると、色の濃さだけでなく形や全体の印象にも変化が生じるため、リタッチによって美しい状態を再現したいと考える方が増えてきます。
アートメイクをきれいに維持するには、形が不明瞭になる前にリタッチすることがポイントです。
追加施術のタイミングに悩んだ際は、輪郭のぼやけ具合をひとつの目安にしてみてください。
ほとんど色がなくなった時|2年以上経過
定着後2年以上が経過すると、人によってほとんど色がなくなることもあります。
新しいデザインを入れる際に邪魔になりづらいため、“アートメイク除去をせずに大幅なデザイン変更をしたい方”に適したタイミングです。
しかし、この状態ではアートメイクの良さが活きているとは言えません。
きれいな状態を保ちたいと考えている方は、これより前のフェーズでリタッチをするのが望ましいでしょう。
色抜けしやすく早めのリタッチが必要な人
以下に該当する方はアートメイクが薄くなりやすく、早期のリタッチが必要になる傾向があります。
- 脂性肌の人
- 汗をかくことが多い人
- ピーリングをする習慣がある人
皮脂分泌や発汗を自分の意思で調整することはできませんが、生活習慣を見直すことで、原因となる状態を間接的にコントロールすることは可能です。
アートメイクが薄くなる原因や色持ちをよくする方法を詳しく知りたい方はアートメイクの持続期間は1~3年【長持ちさせる方法】も併せてご確認ください。
パーツごとの退色スピードの違い
アートメイクの持続期間はパーツによって異なります。
【部位ごとのアートメイク持続期間】
部位 | 持続期間 | 理由 |
---|---|---|
眉 | 1〜3年 | 他部位より皮膚が厚く摩擦も少ないため長持ちしやすい |
アイライン | 1〜2年半 | まばたきにより摩擦が加わりやすいため眉よりも退色が早い傾向がある |
リップ | 1〜2年 | 肌代謝が早く乾燥による皮向けも起こりやすいことに加えて、飲食での摩擦の影響を受けるため上記のパーツより退色が早い |
色持ちさせるには「乾燥させない」「摩擦を加えない」ことが大切です。
定着後の退色が早かったと感じる方は、リタッチ後の日常生活で上記の2点を意識してみてください。
アートメイクのリタッチを先延ばしするデメリット
リタッチの先延ばしには、以下のようなデメリットが考えられます。
- 不自然な印象になる
- 再施術の際に割高になる可能性がある
- 形や色の調整に時間と回数がかかる
不自然な印象になる
アートメイクは時間とともに薄くなるため、リタッチをせずにいると徐々に色むらやデザインの崩れが進んでいきます。
そうなると「すっぴんでも自然できれい」な状態とは言えず、結果的に不自然な印象になってしまう可能性があります。
再施術の際に割高になる可能性がある
アートメイクの定着後は、リタッチ料金でリーズナブルに施術を受けられることが多いです。
しかしリタッチ推奨期間を大きく過ぎてしまうと、色が薄くなりデザインの書き直しなどの工数が増えるため、通常料金に戻ってしまうことがあります。
今後アートメイクのリタッチを考えている方は、施術を予定しているクリニックにリタッチ料金の適用期間を確認しておくと良いでしょう。
形や色の調整に時間と回数がかかる
適切なタイミングでリタッチを行う場合は土台が残っているため、1度の施術できれいな状態に復元できることが多いです。
しかしほとんど色が見えない状態になるまで放置してしまうと、輪郭や色味の再構築が必要になるため、初回と同様の工程を要するケースもあります。
リタッチを先延ばしにするほど、アートメイクの再現に時間や回数がかかってしまう可能性が高くなるため注意が必要です。
アートメイクのリタッチで注意するポイント
ここまででリタッチの知識を深めた方の中には、「今がベストタイミングかも」と施術を検討されている方もいるのではないでしょうか。
しかしリタッチ施術を受けるにあたり、理解しておくべき注意ポイントがあります。
ご自身が今回のリタッチに求めていることと照らし合わせながら、各項目をチェックしておきましょう。
大幅なデザイン変更はできない
リタッチは今あるデザインの上に描き足す施術であるため、元の土台から大きくはみ出てしまうような、大幅なデザイン変更には適していません。
多少はみ出る程度であれば施術可能なケースもありますが、きれいな形に見せるには都度コンシーラーで調整する必要があり手間がかかります。
「下がり眉を平行眉にしたい」など大きくデザインを変えたい場合は、アートメイク除去後の入れ直しも検討してみてください。
今の色より明るくするのは難しい
黒髪を金髪にするにはブリーチをしなければならないように、アートメイクも今の色より大幅に明るくするには、色素除去が必要な場合があります。
ただし多少のトーンアップであれば、パウダー技法によって対応可能なケースもあります。
希望する明るさによって適切な対応は異なるため、除去が必要かどうかは、事前に担当者と十分に相談することが大切です。
施術間隔が短いとデザインを損ねることも
退色が進んでいない段階で毛並みアートでリタッチをすると、密度が高くなりすぎて塗りつぶしのようなのっぺりした印象になる可能性があります。
「毛並みはまだ残っているけれど色を濃くしたい」という場合は、パウダー技法でふんわりと色を追加するのがおすすめです。
他院リタッチに対応していない施設もある
クリニックによっては自院リタッチ以外の単品メニューがなく、新規では2回以上のコースでないと施術が受けられないこともあります。
以前アートメイクを受けたクリニックとは別の施設で施術を検討している場合は、他院リタッチに対応できるメニューがあるかを確認しておきましょう。
アートメイクのリタッチ料金相場|比較表
【自院・他院リタッチの料金相場】
自院リタッチ (1回) |
他院リタッチ (1回) |
|
---|---|---|
眉 | 3万円〜7万円 | 7万円〜8万円 |
アイライン上 | 2万円〜5万円 | 4万円〜6万円 |
アイライン下 | 2万円〜4万円 | 3万円〜4万円 |
リップ | 3万円〜6万円 | 6万円〜9万円 |
自院リタッチ(当院リタッチ)と他院リタッチでは料金に差があるケースが多く、下限の費用で比較すると他院リタッチの方が約3万円ほど高い傾向があります。
そのため特別な事情がなければ、前回と同じクリニックでリタッチを受けるのがおすすめです。
また自院リタッチは施術後の経過時間により金額が変動するため、他院リタッチと比較して相場費用の幅が広くなっています。
施術のタイミングでどの程度費用が変わるかなどは、次のセクションで詳しく解説します。
経過時間による金額変動
自院リタッチの場合、施術間隔が空くほど費用が高くなる傾向があり、最安値と最高値では2万円前後の違いがあります。
以下で眉アートメイクを例に、費用相場を比較してみましょう。
3ヶ月以内・未満
⇨3万円〜5万円
2年以上・未満
⇨5万円〜7万円
リタッチ料金の下限は「3ヶ月」を、上限は「2年」を目安にしているクリニックが多いです。
上限に関しては「以上」であればそれより高値になることはありませんが、「未満」の場合はその期間をすぎると通常料金になり、さらに割高になってしまうので注意しましょう。
当院のアートメイクリタッチ|他院リタッチもOK
当院「メディカルブロー」でもアートメイクのリタッチ施術を行っています。
【当院のアートメイクリタッチ料金】
当院リタッチ (追加施術) |
他院リタッチ (通常施術) |
|
---|---|---|
眉 | 4万円〜 | 5万円〜 |
アイライン上 | 2万5000円〜 | なし ※2回セットのみ |
アイライン下 | 2万円〜 | なし ※2回セットのみ |
リップ | 4万5000円〜 | 5万5000円〜 |
※すべて1回分の税込料金です
当院ではランク認定制度を設けており、施術者のランクに応じて施術料金が異なります。
詳しくはメディカルブロー料金案内でご確認いただけます。
当院リタッチの方は「追加施術」、他院リタッチの方は「通常料金」の欄をご覧ください。
当院のリタッチ施術の特徴
メディカルブローのリタッチ施術には、以下の特徴があります。
- 当院施術のリタッチはお得な料金がずっと続く
- 当院ではリタッチ料金の適用期間に制限を設けておりません。
過去にメディカルブローで2回以上施術を受けた部位は、いつまでもお得な料金でリタッチ可能です。 - 引っ越し先の店舗でもリタッチ料金で施術可能
- メディカルブローは東京から福岡まで全国に9店舗を展開しているため、お引っ越し先の近隣店舗でメンテナンスをしたい場合も、当院リタッチの料金で施術を受けていただけます。
- 修正施術にもスムーズに対応可能
- 当院はアートメイク除去も行っているため、「リタッチのつもりが除去も必要になった」という場合でもスムーズに対応可能です。
リタッチ症例
メディカルブローの新技術“7Dストローク”で形と色を調整した、眉毛アートメイクのリタッチ症例です。
BEFOREは眉尻に毛並みのデザインが残っているものの、全体的に退色していることで、ぼんやりとしたイメージです。
AFTERでは輪郭と色味を整えたことにより、柔らかでありながらも洗礼された印象に変化しています。
修正イメージ(色素除去症例+再施術イメージ)
アートメイク除去の症例と除去後の再施術で毛並みアートを入れたイメージ写真です。
BEFOREでは暗めの色で入れたアートメイクが滲んでおり、このままリタッチを行うときれいに毛並み感が出ないことから、先にアートメイク除去を行いました。
色素除去でベースの色を薄くすることで毛並みがはっきり見えるようになり、自然で立体的な眉を作ることが可能になります。
無料カウンセリング実施中
当院では無料カウンセリングを実施しています。
じっくりお悩みを相談していただける環境を整えており、無理な勧誘もありません。
「リタッチをした方が良いタイミングなのか」「希望デザインにするためにはアートメイク除去を行う必要があるのか」などご自身で判断しにくい悩みを抱えている方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。
無料カウンセリングはメディカルブローのご予約はこちらからお申し込みいただけます。
まとめ
アートメイクのリタッチ施術について、大切なポイントを以下にまとめました。
- リタッチとはアートメイクをきれいに保つためのメンテナンス施術のことで、1〜2年おきに行うことできれいな状態をキープできる
- リタッチ施術を先延ばしにすると追加で施術を行う際に割高になってしまうことがある
- 大幅にデザインや色の変更をする場合は先に除去したほうがきれいに仕上がるケースもある
- 自院リタッチと比較して他院リタッチの方が料金設定が高いクリニックが多い
アートメイクは徐々に退色していきますが、定期的なリタッチによりきれいな状態に保つことができます。
しかしリタッチをしないまま放っておくといずれは消えてしまい、再施術をする場合には費用や時間が本来のリタッチ以上にかかってしまうことも少なくありません。
効率よく美しいアートメイクをキープするためにも「薄くなってきてメイクで書き足すことが増えた」「すっぴん時の印象がぼやけるようになった」と感じている方は、これをきっかけにリタッチを検討されてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
リタッチの施術時間はどのぐらいですか?
退色の程度にもよりますが、デザインを含めておおよそ1時間半〜2時間ほどです。
既存のデザインを土台に色素を補う形となるため、初回施術に比べてデザイン工程が短縮され、施術時間もやや短くなる傾向があります。
韓国でやったアートメイクのリタッチは国内でできますか?
海外で入れたアートメイクも、国内のクリニックでリタッチすることが可能です。
しかし海外リタッチに対応していないケースもあるため、施術を希望する施設に事前に確認しておくと良いでしょう。
なお、海外で受けたアートメイクは(日本に進出しているクリニックを除き)、他院リタッチの扱いとなるのが一般的ですが、当院ではそのようなケースでも通常料金で提供しております。
海外施術のリタッチをご検討の方も、どうぞ安心してご相談ください。