眉毛の黄金比とは|プロ仕様の測り方と似合わない場合の対処法を解説

「眉毛の黄金比を使うと理想的な眉が作れる」と耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。確かに美しい眉毛を描くための大切な指標ではありますが、必ずしも似合う眉毛を作れるものではありません。
本記事では眉毛の黄金比の具体的な測り方や整え方、似合わないと感じる原因や改善策まで詳しく解説します。
黄金比眉に挑戦したい方や違和感の原因を知りたいという方はぜひ参考にしてください。
目次
眉毛の黄金比とは
眉毛の黄金比とは、顔の骨格やパーツをもとにバランスのよい眉毛の形を導き出す比率のことです。
この比率はきれいに眉毛を描くための重要な指標として、美容業界を中心に広く活用されています。
なお、日本で普及している“眉毛の黄金比”は、本来の黄金比(1:1.6)をベースに、アジア人の骨格や好みに合わせてアレンジされた比率です。
この事実はあまり知られていないため、「眉毛の黄金比=数学的な黄金比」と誤解されがちですが、実際には“美しい眉のデザインを導くための目安”として使われている造語に過ぎません。
基準となるポイント
まずは、眉毛の黄金比の基準となるポイントを確認しておきましょう。

- 眉頭の位置
- 小鼻からの延長線上
- 眉尻の位置
- 小鼻と目尻を結んだ延長線上
- 眉頭と同様もしくは上の位置
- 眉山の位置
- 小鼻の外側から黒目の外側を結んだ延長線上
- 眉頭から横に約3分の2の位置
- 眉の角度
- 10度が標準値
- 眉の太さ
- 目の縦幅と同じか3分の2程度
- 眉頭3:眉山2:眉尻1の比率
これらを基準に眉デザインのガイドラインを作成する手法は「アイブロウマッピング」と呼ばれ、眉サロンなどの専門店でも活用されています。
この手法を用いることで、点状にマーキングするよりも正確なデザイン範囲を把握することが可能になります。
眉毛の黄金比の測り方|使用アイテム
眉毛ケアの専門店では、アイブロウ用のコンパスやマッピングフロス(インク付きの糸)などの専用器具を使って黄金比を割り出します。
しかし特別な道具がなくても、セルフで眉毛の黄金比を測ることは可能です。
まずは基本的な黄金比の測り方を確認しましょう。

- アイテムの用意
15センチ以上の定規と眉ペンシルを用意する
- 眉頭、眉山、眉尻の位置を決める
小鼻の縁に定規を沿わせ、「地面に対して垂直方向」「黒目外側方向」「目尻の外側方向」に傾けながら基本ポイントをもとにマーキングをする
- 眉尻の最下点を決める
定規を地面と水平になるように持ち、眉頭のアンダーラインに合わせて眉尻側に向かって直線を引く
- 眉毛の太さを決める
太さの黄金比を意識しながら、3で描いた線と並行になる線を引く
- 眉山と眉尻を結ぶ
2で引いた眉山・眉尻のマーキングと、4と5で引いた平行線が交差する点を直線で結ぶ
なお、眉毛の黄金比を測定する際は表情筋を脱力しておくのがポイントです。
鏡をみると無意識に顔に力が入りがちですが、意識的に通常時の表情を再現することで、他者から見た際の左右差を減らすことができます。
また眉山の位置がずれないように、正面を向いて黒目の位置を変えずに測ることも大切です。
次に、応用編として“本格的な測定方法”と“簡易的な測定方法”を紹介します。
手順自体は基本的な方法と同じなので、ご自身に合ったものを選択してみてください。
本格的な方法|糸を使う
黄金比を測る際に糸状のアイテムを使えば、マッピングフロスで印付けしたかのような本格的なアイブロウマッピングが可能です。

- 用意するもの
・裁縫糸やデンタルフロスなど、長さ調整ができる糸状のアイテム・リキッドコンシーラー(リキッドチークや口紅でも代用可能)
- 下準備
・糸上アイテムを20センチほどの長さに切る・糸にリキッドコンシーラーを塗る
- 使い方のコツ
・糸の両端を引っ張ってピンと張る
- 注意点
・速乾性があるコスメだとうまく着色できない可能性がある・あくまでもガイドラインであるため、落としやすいコスメを使うのがベター
糸は引っ張る力により形状が変わるため、定規よりも顔にフィットしやすいというメリットがあります。
コンシーラーを糸に塗るのはやや手間に感じるかもしれませんが、正確に測定したい時にはおすすめの方法です。
簡易的な方法|眉ペンシルのみ
簡単に黄金比を測定したいと言う方には、眉ペンシル1本で測る方法が適しています。

- 用意するもの
・15センチ以上の長さがある眉ペンシル
- 下準備
・キャップを開けて描ける状態にしておく
- 使い方のコツ
・ペンシルの柄を定規のように利用する・ペンシルを寝かして上下に数回スライドすることでマーキングする・マーキング後は見やすくなるように濃く書き足す
- 注意点
・繰り出し式のペンシルは出しすぎるとマーキングの際に折れてしまう可能性がある・長い線を描く際はフリーハンドになってしまうため正確性に欠ける
この方法は使用するアイテムが少なく手軽に出来る点が魅力ですが、定規や糸と比べて正確性に欠けるのがやや難点です。
そのため眉毛を処理する際は定規や糸で測定し、毎日のメイクは眉ペンシル単体で測るなど、状況に応じて使い分けると良いでしょう。
黄金比を使った眉デザイン方法
ここまでで眉デザインの大枠はできましたが、まだ黄金比眉の完成ではありません。
理想的な形に仕上げるためには、顔立ちやご自身の好みに合わせた調整が必要です。
なお、眉毛の形は数ミリ変化させるだけでも大きく印象が変わります。
デザイン変更することでどのように印象が変わるかを理解したうえで、調整に取り掛かりましょう。
- 眉頭の位置
内側:凛々しい外側:柔らかい
- 眉尻の位置
長い:大人っぽい短い:あどけない
- 眉毛の太さ
太い:カジュアル細い:エレガント
- 眉毛の角度
大きい:かっこいい小さい:可愛らしい
- 眉山の位置
内側:愛らしい外側:ハンサム
- 線の形状
曲線:フェミニン直線:知的
- 眉頭の形状
直角:クール湾曲:優しい
デザイン調整の手順
目指す雰囲気が決まったら、以下の手順でデザイン調整を行います。

- 現在並行になっている眉のアンダーライン(眉頭〜眉山間のみ)を好みの角度やカーブに書き換える
- 1の角度に合わせて上のラインも並行、もしくはやや尻窄まりになるよう整える
- 眉山と眉尻を結んだ線のカーブを調整する
- 左右の眉頭の高さを合わせて形状と位置を整える
調整が完了したら不要な線を除去して、最終仕上げの自己処理とメイクの工程に進みましょう。
黄金比眉の仕上げ|整え方と描き方
眉のデザインが決定したら、仕上げのステップとして自己処理やメイクで形を整えていきます。
ここまでの工程を無駄にしないためにも、正しい方法を理解したうえで作業に取り掛かるようにしましょう。
整え方
正しい眉毛の整え方は以下の通りです。
- ワセリンやクリームでシェービングする部分を保護する
- デザインからはみ出た部分をシェービングする
- ブラシで毛を持ち上げながら毛の長さを揃えるようにカットする
- 密度が高い部分は間引きをする
なお、デザインにより眉毛の上部分を処理する場合がありますが、カミソリだけで整えるのは危険です。
太い毛をシェービングすると剃り跡が青くなり不自然に見えてしまうおそれがあるため、産毛以外の箇所は毛抜きで処理するようにしましょう。
また眉毛の密度が高くワイルドな印象を和らげたい場合は、間引きをするのがおすすめです。
眉毛の主張が減り垢抜けた印象になるので、是非試してみてください。
詳しい処理方法は眉毛の剃り跡が青い方必見|5つのカバー術とシェービングのコツや眉毛の間引きとは|やり方やメリット、失敗しないためのコツを解説で紹介しています。
描き方
次に、以下の手順で眉毛を描いていきましょう。
- デザインした形状を覚えた上で眉頭のガイドラインをオフする
- 眉山から眉尻にかけて毛が少ない箇所を1本ずつ毛並みを描くようにペンシルで埋める
- アイブローパウダーを眉尻から眉頭の方向に向かって乗せていく
- 必要に応じて眉マスカラをして全体をブラシでぼかしたら完成
眉メイクのポイントは、眉頭を描く際にパウダーをブラシに付け足さないことです。
くっきりした眉頭は不自然な印象になってしまうため、残ったパウダーのみでふんわりと仕上げるようにしてください。
眉毛の描き方の詳細は眉毛の描き方|自然に仕上がるアイブロウメイクを徹底解説で紹介しています。
黄金比なのに似合わない原因|改善策
黄金比を使えば理想の眉毛が手に入ると思われがちですが、実際には「似合わない」と悩む方も少なくありません。
主な原因は以下の通りです。
- コンプレックス目立つ
- 雰囲気に合っていない
- 眉毛の色が不自然
次で、改善策と併せて詳しく紹介していきます。
コンプレックスが目立つ
黄金比を使った眉デザインは、以下の理由からコンプレックスを強調してしまうことがあります。
- 小鼻や目尻など特定のポイントのみを意識した算出方法であるため
- 本来は目や鼻、輪郭などが全て黄金比で整っている方をモデルケースとした理論であるため
眉毛の黄金比の算出にはパーツ配置や輪郭などの個性が考慮されておらず、顔立ちによってはアンバランスに見えることも少なくありません。
以下でよくあるコンプレックスと眉メイクでの対処方法をまとめたので、「黄金比なのになぜか似合わない」と悩んでいる方は参考にしてください。
- 離れ目
- 眉頭をやや近く描いて求心顔にする
- 寄り目
- 眉頭をやや遠く描いて遠心顔にする
- 中顔面が長い
- 眉山をやや外側にして平行眉にする
- ハチが張っている
- 眉尻を長めにしてこめかみの余白を減らす
雰囲気に合っていない
眉毛の黄金比で書いたガイドラインは、顔バランスから割り出した理想の眉の目安範囲に過ぎません。
そのためガイドラインに忠実すぎるデザインは、雰囲気に合わず違和感を感じることがあります。
似合う眉にするためには、黄金比を指標にしながらもファッションや髪型とのバランスを意識することが大切です。
骨格だけでなく全体の雰囲気に合った眉毛を見つけたい方は、似合う眉毛の形の見つけ方|黄金比や顔タイプで垢抜け眉を手に入れようも併せてご確認ください。
眉の色が不自然
眉毛は「デザイン」「太さ」「色」の3つの要素で作られています。
そのためデザインや太さに問題がなくても、色の選択により不自然に見えることも少なくありません。
原則、髪色よりワントーン明るい色を選べば自然に仕上がりますが、肌や目の色も考慮することでさらに似合うカラーを選べます。
眉色の決め方については黒髪で茶色の眉毛はおかしい?おすすめの色や垢抜け術を解説で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
アートメイクで理想の眉毛をキープする
「毎日黄金比を測ってメイクをするのは大変」という方は、アートメイクで眉毛を作るのがおすすめです。
- 黄金比がうまく測れない方
- 毎日黄金比を測ってメイクをするが面倒な方
- 眉毛の黄金比に合わせてメイクをしているのに違和感がある方
アートメイクは皮膚の浅い層にインクを彫りいれる技術であるため、水や汗で落ちない美しい眉毛を長期間キープすることが叶います。
またデザイン学や色彩学を学んだ専門スタッフが施術するため、黄金比だけでなく輪郭や雰囲気も意識した理想の眉に仕上がるのも魅力です。
黄金比メイクの手間を省きたい方や測定が苦手な方は、是非眉アートメイクを検討してみてください。
まとめ
ここまでの内容を振り返り、大切なポイントを以下にまとめました。
- 眉毛の黄金比とは、顔の骨格やパーツをもとにバランスのよい眉毛の形を導き出す比率のこと
- コンパスなどの専用の器具がなくても、自宅にあるもので眉毛の黄金比を測ることができる
- 眉毛の黄金比はあくまでもデザインの目安であり、必ずしも似合う形に仕上がる指標ではない
- 理想の眉毛を手に入れるためには、眉毛の黄金比をベースに輪郭や雰囲気に合うよう微調整する必要がある
- 眉毛アートメイクをすることで、黄金比や全体のイメージを考慮した似合う眉毛を長期間キープできる
眉毛の黄金比を活用することで理想的な眉毛が描きやすくなりますが、「黄金比で描いたから必ず似合う」というわけではありません。
自分に合った眉デザインを見つけるためにも、眉毛の黄金比をもとに輪郭や雰囲気に合わせて微調整を繰り返してみてください。
よくある質問
黄金比率を使った眉デザイン方法は男女で異なりますか?
黄金比を用いた眉のデザイン方法そのものに、性別による違いはありません。
しかし似合う眉毛という観点で見ると、男性と女性で基準に違いが出ることがあります。
一般的には、男性は直線的で太めな眉が、女性は曲線的で細めな眉が似合うとされています。
黄金比とは別に白銀比もあると聞いたことがあるのですがどう違いますか?
黄金比と白銀比は、どちらも「美しいバランス」とされる比率ですが、数値や与える印象に違いがあります。
黄金比は1:1.6の比率で構成されており、洗礼されたシャープさやクールな印象を与えるのが特徴です。
一方、白銀比は1:1.4と比率の差が小さいため、黄金比よりもややコンパクトでキュートな印象をもたらします。
そのため、可愛らしく童顔な顔立ちが好まれるアジア諸国では、白銀比の要素を含んだ“眉毛の黄金比”が主流になっています。